キャバクラ編その3

キャバクラ編

あの頃の私は、メインの仕事の他に「コンビニ店員」「居酒屋バイト」で、「キャバクラ」をしていた。

そもそも、キャバクラは週に2回位だったと思う。

夜の9時だか8時くらいから夜中の1時とか2時くらいまでだったような気がする。

確か・・・あの頃は、エステティシャンの見習いだったような。

エステサロンの仕事の帰り道。

繫華街を抜けると駅までが近かった。

その繫華街にあるビルの二階にキャバクラはあった。

アルバイト募集の貼り紙と時給3000円だったかな?

それに惹かれて、面接してもらった。

でね、隣がフィリピンパブ。

そのフィリピンパブの呼び込みのおじさんが、しつこかった。

「うちで、働きなよ」

と。

「私ね、日本人だから」

そう言ってもね。

「大丈夫。わからないから」

と。

何言ってんだかと思っていたが、それはお店に行くと必ず言われた。

外には、代行の車の運転手さんもいた。

あるときね、その代行の運転手さん2人組がお店に来たことがあった。

若いお兄さんとおじさんの二人。

お兄さんは、なかなかのイケメン。

私は、いつものように・・・ヘルプで席に着く。

そのときね、二人を見てみたことあるなーって思っていたの。

「俺たち、いつも外にいるでしょ?代行の仕事してるんだ」

って。

教えてくれた。

お酒を飲んでいいのかな?と、思っていたけど

「今日はね、休みだからいいんだよ」

って、笑いながら言う。

その時!

イケメンのお兄さんは、前歯がない・・・

一気に残念な感じになった。

「かっこいいのに、前歯どうしたの?痛かったでしょう?」

と、言っていた私。

「俺ね、前はホストしてたんだ・・・」

と。

話を聞いていると、素朴で優しい感じの人。

イケメンで、柔らかい話し方で・・・人気があったそう。

だから、その店のNo.1に殴られて折れちゃたんだって・・・

可哀想に。

でも、差し歯でも良いから。

作ればいいのにと、思っていた私。

「そっか。大変だったね・・・」

と。

だけど、休みの日まで一緒にいるって仲がいいんだなとも思った。

他にも色々話したように思うけど、前歯の話が衝撃過ぎて他は覚えていない。

そして、話が盛り上がってきたところで・・・先輩たちとチェンジ。

いつものこと。

そして、次の出勤をした時、いつものようにこの二人組は外にいた。

この日から、会うと小さく手を振ってくれた。

そして、フィリピンパブの呼び込みのおじさんも元気だ。

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