あの頃の私は、メインの仕事の他に「コンビニ店員」「居酒屋バイト」で、「キャバクラ」をしていた。
そもそも、キャバクラは週に2回位だったと思う。
夜の9時だか8時くらいから夜中の1時とか2時くらいまでだったような気がする。
確か・・・あの頃は、エステティシャンの見習いだったような。
エステサロンの仕事の帰り道。
繫華街を抜けると駅までが近かった。
その繫華街にあるビルの二階にキャバクラはあった。
アルバイト募集の貼り紙と時給3000円だったかな?
それに惹かれて、面接してもらった。
でね、隣がフィリピンパブ。
そのフィリピンパブの呼び込みのおじさんが、しつこかった。
「うちで、働きなよ」
と。
「私ね、日本人だから」
そう言ってもね。
「大丈夫。わからないから」
と。
何言ってんだかと思っていたが、それはお店に行くと必ず言われた。
外には、代行の車の運転手さんもいた。
あるときね、その代行の運転手さん2人組がお店に来たことがあった。
若いお兄さんとおじさんの二人。
お兄さんは、なかなかのイケメン。
私は、いつものように・・・ヘルプで席に着く。
そのときね、二人を見てみたことあるなーって思っていたの。
「俺たち、いつも外にいるでしょ?代行の仕事してるんだ」
って。
教えてくれた。
お酒を飲んでいいのかな?と、思っていたけど
「今日はね、休みだからいいんだよ」
って、笑いながら言う。
その時!
イケメンのお兄さんは、前歯がない・・・
一気に残念な感じになった。
「かっこいいのに、前歯どうしたの?痛かったでしょう?」
と、言っていた私。
「俺ね、前はホストしてたんだ・・・」
と。
話を聞いていると、素朴で優しい感じの人。
イケメンで、柔らかい話し方で・・・人気があったそう。
だから、その店のNo.1に殴られて折れちゃたんだって・・・
可哀想に。
でも、差し歯でも良いから。
作ればいいのにと、思っていた私。
「そっか。大変だったね・・・」
と。
だけど、休みの日まで一緒にいるって仲がいいんだなとも思った。
他にも色々話したように思うけど、前歯の話が衝撃過ぎて他は覚えていない。
そして、話が盛り上がってきたところで・・・先輩たちとチェンジ。
いつものこと。
そして、次の出勤をした時、いつものようにこの二人組は外にいた。
この日から、会うと小さく手を振ってくれた。
そして、フィリピンパブの呼び込みのおじさんも元気だ。


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