一番最初の日のこと。
面接して、そのまま仕事。
私は、リクルートスーツで面接しました。
面接っていったら、リクルートスーツでしょ。
でもね、夜のお店は違った。
控室みたいな、女性がたくさんいる薄暗い部屋に通された。
みんな、ちらりとみては目を背ける。
?
私。
なんか違うらしい・・・
でも、わからなかった。
その日は、ママのドレスを借りた。
お姫様のよう。
ただ、私には、大きくて。
背中のリボンを、ギューとしめてもぶかぶか。
ママは、諦めて一番小さいドレスを貸してくれた。
それも、背中のリボンを最後までギューとしめた。
私があまりにも小さくて、細いから・・・
みんなびっくり。
お化粧もしてもらい・・・
鏡の中の自分は、見たことない人になっていた。
髪の毛も、かつらを付けたように盛り上がっている。
誰?
転びそうな、細くて高いヒールの靴を素足で履いて。
ストッキング、はかなくていいの?
そんな事を思っていた。
あの日は、大勢のお客さん。
団体様御一行。
私は、ボーっとしながら座っていたと思う。
訳が分からない。
みんな笑っているけど、何が楽しいんだろう?
お酒の作り方。
煙草に火をつける。
タイミング。
ふーん・。・
って、眺めていた。
ママが「今日から、うちに入ったほのかちゃん。よろしくね!」
と、紹介してくれた。
私は、ペコリと頭を下げて挨拶していたと思う。
そして、
「お店が終わってからどう?」
と、何やら囁くおじさん。
何が?
と、はてなマークの私。
よくわからない顔をしてると、ママが割って入ってくる。
「ほのかちゃん、お酒作ってね!」
と笑顔で言う。
よくわからないまま、一生懸命に作る。
そして、気がつけば先輩とチェンジしていた。
夜のお店とは・・・そういう所。
なんだね。
そもそも、リクルートスーツで接客しよとしていた私。
その後。
ドレスも1着、買いました。
メルカリでね。
でも、3ヶ月後には全部捨てちゃったなー。
洗っても洗っても・・・タバコ臭いのが取れなくてね。
そもそも、もう着ないしね。
夜のお店は、真っ黒くろすけが一杯いるようで・・・目が慣れないと、よく見えない。
変な雰囲気・・・だけど、黒服の男の人がいるから。
ある意味、守られてるんだなーって思ったよ。


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