キャバクラ編その4

キャバクラ編

一番最初の日のこと。

面接して、そのまま仕事。

私は、リクルートスーツで面接しました。

面接っていったら、リクルートスーツでしょ。

でもね、夜のお店は違った。

控室みたいな、女性がたくさんいる薄暗い部屋に通された。

みんな、ちらりとみては目を背ける。

私。

なんか違うらしい・・・

でも、わからなかった。

その日は、ママのドレスを借りた。

お姫様のよう。

ただ、私には、大きくて。

背中のリボンを、ギューとしめてもぶかぶか。

ママは、諦めて一番小さいドレスを貸してくれた。

それも、背中のリボンを最後までギューとしめた。

私があまりにも小さくて、細いから・・・

みんなびっくり。

お化粧もしてもらい・・・

鏡の中の自分は、見たことない人になっていた。

髪の毛も、かつらを付けたように盛り上がっている。

誰?

転びそうな、細くて高いヒールの靴を素足で履いて。

ストッキング、はかなくていいの?

そんな事を思っていた。

あの日は、大勢のお客さん。

団体様御一行。

私は、ボーっとしながら座っていたと思う。

訳が分からない。

みんな笑っているけど、何が楽しいんだろう?

お酒の作り方。

煙草に火をつける。

タイミング。

ふーん・。・

って、眺めていた。

ママが「今日から、うちに入ったほのかちゃん。よろしくね!」

と、紹介してくれた。

私は、ペコリと頭を下げて挨拶していたと思う。

そして、

「お店が終わってからどう?」

と、何やら囁くおじさん。

何が?

と、はてなマークの私。

よくわからない顔をしてると、ママが割って入ってくる。

「ほのかちゃん、お酒作ってね!」

と笑顔で言う。

よくわからないまま、一生懸命に作る。

そして、気がつけば先輩とチェンジしていた。

夜のお店とは・・・そういう所。

なんだね。

そもそも、リクルートスーツで接客しよとしていた私。

その後。

ドレスも1着、買いました。

メルカリでね。

でも、3ヶ月後には全部捨てちゃったなー。

洗っても洗っても・・・タバコ臭いのが取れなくてね。

そもそも、もう着ないしね。

夜のお店は、真っ黒くろすけが一杯いるようで・・・目が慣れないと、よく見えない。

変な雰囲気・・・だけど、黒服の男の人がいるから。

ある意味、守られてるんだなーって思ったよ。

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