「生きてるよ」

ひとり言

蛙の子は蛙。

息子は、わたしよりも霊感が強い。

でも、

本人は認めない。

そんなことはないって。

いう。

でも、あいつは見えてる。

私は、知ってる。

親子だから。

ある時、

一緒に車に乗っていた。

たしか、

私が、運転していたのだ。

で、

歩道を歩くおばあさん。

なんか、様子がおかしい。

私は、そう思った。

息子も、言わないけどそうに思ったのだと思う。

おばあさんを何度もチラ見。

だから、

いってしまった。

「生きてるよ」

と。

息子は、助手席で無言だったけど、変な顔してた。

だから、

わかるんだって。

息子だもん。

あの、ばあさん。

死んでる人かもって思ったんでしょ。

私も、そうに思ったから。

変だったよね。

動きがね。

でも、

生きてた。

私よりもずっと霊感が強い息子。

小さい時から、夜泣きは酷くて。

色々、見えていたんだよね。

夜のお祭りの帰り道。

暗がりを見て泣いていた。

誰もいないのに、

人がいっぱいいて、こっちを見てるって。

1歳の頃のこと。

私は、息子の漢字を変えた。

それからは、少しだけ。

そういうことは無くなった。

私が、息子軸をちょっとだけずらした。

守りたかったから。

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