私にはめっぽう強いくせに、
上司の言うことには、クルクル巻かれる。
黒髪の女性。
昆布巻き。
私は、一日中ふざけてる。
仕事は、きちっとやるが
大抵、鼻歌うたって過ごしている。
昆布巻きにしてみれば、
見えるところはそこだから。
そう。
ふざけた人。
イコール、仕事をしない人に写るかもしれない。
そんなことはない。
やることはやってる。
でも、
そこは見えないから。
きっと、そうには思っていない。
そんな昆布巻き。
「何か、面白いことある?」
と、私に聞いてきた。
ずいぶん
面白いことをいう。
私は、そもそも昆布巻きのことをよく知らない。
私の面白いことと、昆布巻きの面白いことは違う。
きっとね。
私は、
「旅行でも行ってくれば?」
と、
言ってみた。
昆布巻きは嬉しそうに、
「来月行くのよね。」
と。
だったらいいじゃん。
と心の中で思いながらも、
「いいね!どこ行くの?」
と。
一応、聞いてみた。
「近場だよ。」
と、嬉しそうに言う。
私は、知っている。
昆布巻きの知りたかった事は、職場での出来事。
職員間のトラブル。
わかっているから、言わない。
そして、
マウント大好き。
何となく、昆布巻きがマウント取って終わった話。
まあ、いいか。
喜んでたしね。
私の面白いこと。
人間観察。
本当に面白い!
心の中のことが歩き方や行動に。
表情に出る。
それを見ていて、推測する。
これは!
と思った時には、本人に聞く。
そして、理解を深めていく。
ああ。
そういうことか。
と。
昨日も面白い髪型の人がいた。
もう、夢中だ!
あれはどうなっているのかな?
禿を隠しているのはよくわかるんだけど。
外は強風なのに。
乱れていない。
スプレー、一つ使いきりか?
と。
私の妄想は膨らむ。
きっとこの話を、
昆布巻きにしたら…
「ばっかじゃないの。」
と、きっと切り捨てられる。
普段の会話を聞いてると、そうに思う。
彼女は、自分。
全て自分の話だから。
そう。
私は、なぜ昆布巻きが自分のことだけなのか?
そのことも気になって仕方がない。
そのうち、機会があったら昆布巻きに聞いてみよう。
昆布巻きの他に興味があること。
そして、
昆布巻きの得意技は、忍法手のひら返し。
さっきまで悪口を言っていたのに。
悪口の対象が地位のある人だとわかると…
途端に態度が変わる。
陰で私に悪口の続きを聞かせようとするが、
あえてふざける私。
こいつに言っても仕方ない。
といった顔をしてどこかに行く昆布巻き。
昆布巻きの忍法。
あれは、本当に見事だ。
私には、まねできないもの。
だけど生き残っていくためには、
ああいう方法もある。
と、
教えてもらいました。
そうね、
そのうち私も必殺技を覚えよう。
忍法昆布巻きはがしの術。
私がかんぴょう外して食べちゃったら…
あいつ、どうするんだろうね。
かんぴょうなかったら、巻けないもの。
そしたら、昆布巻きじゃなくなってしまうから。
ちっとも面白くない。
やっぱりこのままでいいのかな。
と、思いました。


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