よくあるんですけど…(2)

不思議

もうね。

こういうことが、時々ある。

…というか、結構ある。

昨日は、入居者様の通院のお迎えに行ったの。

そうしたらね。

踏切を越えて、病院に行くんだけど…

目の前の車の様子がおかしい。

道の真ん中で止まっている。

追い越すにも追い越す事ができず…。

だって、反対側の斜線。

渋滞してるしね。

困ったな…。

と、思いながら前の車の様子を見ていた。

なんか、車の中が慌ただしい。

これ、トラブルで動かないんだ…。

と。

気が付いた時に、私は車から降りていた。

前の車に駆け寄り、「どうしましたか?」と。

車を覗けば、おばあちゃん。

やばっ。

「私、車を押しますから端に移動しましょう。」

と、声をかけて車を押し始める。

めっちゃ大変だった。

その車に同乗していた人も降りてきて、一緒に車を押す。

あと少しで端に寄せられる。

となった時、反対車線の車から作業着の若者がやってきた。

(遅いんですが…。)

それでも、何とか端に車を寄せることができ一安心。

とりあえず、車は通れる。

交通渋滞も防げる。

おばあちゃんたちも、一安心。

気づけば、私。

周りの人にペコペコしてお礼を言っていた。

「ありがとうございます。」

と。

つい最近まで、選挙カーが走っていたのを思い出してしまった。

私は、会社の送迎車に乗り込んで

病院へ向かった。

あまりの動揺に道を歩いて間違える。

ここはどこ?

全く分からなくなり、住宅地の中をうろうろ。

やっと、知っている道に出て一安心。

でもさ。

あの時。

渋滞していた。

ってことはだよ。

人は、いっぱいいたのよ。

みんな、見てた。

誰も、助けない。

どういうことだ!

どう見たって、力がない。

身体の小さい私が車を押している。

作業着のあんちゃん。

体格よかった。

もっと、早く来て欲しかった。

と。

でも、来てくれたのだから感謝しないとね。

他の人たちは…。

見てるだけ。

世知がない。

憤りはないけど、寂しいなと思った。

そして、私は昼休憩を取ることができなかった。

休憩入ろうとしたら、お迎え来てね。

の、連絡が入った。

昆布巻きが、行くよ。

と、言ってくれたけど。

昆布巻きに借りを作りたくなかった。

だってね。

介護は汚い。

私は、定時で帰りたい。

お金お金お金。

あいつは、心を見ない。

見えないものを見ない。

見えるものだけ。

私は、見えるものと見えないもの。

どちらも繋がっていることを知っている。

昆布巻きは、きっと言うだろう。

「私は、あんたのせいで定時にかえれなかった」と。

入居者は、通院帰りのお買い物。

とても楽しみにしてしている。

だから、私は一緒に品物を選んであげる。

欲しいものを探してあげる。

入居者様に聞けば、一緒にスーパー来るのはお前くらいだと。

だってね。

転んでしまったり、怪我したり。

何かあったらどうするの?

何で、みんなは心配にならないの?

と。

思う。

ましてや昆布。

あいつは、早く買い物しろ。というだろう。

自己中というよりも、世間を知らない。

まあ、それだけ苦労は少なかったんだろうなと思う。

幸せで何より。

だけど、仕事だからね。

自分都合を押し付けるのはね。

私はいつでも入居者様の味方。

もちろん、職場のルールは守るよ。

だけど、それ以上に入居者様の心を守りたい。

病気で体が傷つき、家族のことなどで心に傷のある人ばかり。

何にもない人は、そもそも施設にはいらない。

だからこそ。

私は、守りたい。

それだけなんだ。

私のしていることは自己犠牲ではない。

一緒に同じ方向を向いて、楽しんでいるから。

昆布。

悪い奴じゃないんだけどね。

自分より弱いと認定した者には強いから。

昆布は、上下関係を作りたがる。

私は、横並びだからね。

昆布と私がぶつかるところだ。

私が昆布なら、巻いてない。

海でひらひら泳いでいる。

その方が自然だものね。

買い物して、職場に戻ると昆布巻きの顔。

ニコニコしている。

通院のお迎え行かなくて良かったと。

書いてある。

そして、入居者様。

夕飯の時、とても嬉しそうな表情で私に話しかけてきた。

いつも、気難しい顔してるんだけどね。

表情が柔らかい。

やっぱり、私がお迎えいってよかったと。

心の中で思った。

車のばあちゃん。

大丈夫だったかな?

このハプニングを職場で話すとね。

「マイマイさん。持ってるね。」

と。

「マイマイさん。やさしいからだよ。」

と言われ、照れくさい。

でも…。

持ってるの意味が、未だにわからない…。

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