秩父今宮神社

ひとり言

そうだ。

秩父へいこう!

何故か思い立ち、出かけた…。

私は、秩父の生まれ。

札所の入口付近に実家がある。

まあ。

実家とは名ばかりで、今は違うかな。

その昔。

私は、電車で幼稚園へ通っていた。

今の時代では、考えらんないよね。

駅は、3つめ。

年少さんから年長さんのクラスの子たちだけで、電車に乗る。

駅に着くと、先生がお迎えに来ていて幼稚園まで行く。

駅から近かった。

でも、子供の足では遠く感じた。

裏道の細い路地を抜けて。

秩父の街中は、細い路地がいっぱい。

お祭りがあるからかな?

本当の理由は知らないけど、

冒険するのにはとても良かった。

私の通っている幼稚園は、札所の13番。

通称「あめ薬師」

確か、立像の薬師如来様がいらっしゃる。

私の記憶だけどね。

でね…。

私は、超問題児。

だったと思う。

先生がダメ!

ということは、全部やった。

そもそも、聞いてない。

思うがままに。

心のままに。

やりたい放題。

お寺なので、当然お墓がある。

そこは、行ってはダメ!

と、

いわれたけれども。

秋になると、黄金色のイチョウの葉がキラキラ輝いている。

すごく大きなイチョウの木。

私には、

「おいで」

と、

話しかけているように聞こえた。

夢中で、イチョウの葉っぱを拾ったことを今でも覚えている。

今思い出しても、優しくてキラキラと輝いている。

まあね。

先生には、こっぴどく怒られたと思う。

そうそう。

担任の先生。

ジャイアンツの背番号3番と同じ名前。

先生のことを私は、

「○○監督」と呼んでいた。

幼稚園の集合写真を見ると、いつも先生と手を繋いで映ってる。

すぐ、どこかへ行ってしまうから。

だと思う。

私は、楽しいことを見つけようといつもキョロキョロ。

ある時、靴隠しをして遊んでいた。

私は、友人の靴を本堂の縁の下に隠したんだけどね。

どこに隠したかわからなくなっちゃったの。

でね。

結局見つからなくて。

先生に、「反省しなさい。」

と、

真っ暗なお堂に閉じ込められた。

このお堂。

画像の左側。

今でこそきれいだけど、昔は古めかしくて。

真っ暗なお堂の中には、お稚児さんの時の張りぼてのぞうさんがいた。

真っ白いぞうさん。

ドアの隙間から、外の灯りが差し込んできて段々目が慣れてきた。

後ろがまぶしい。

振り向くと、壁際に金色の神様がずらりと並んでこっちを見ている。

神様は、怒っていない。

だから、怖くない。

笑ってた。

「怒られちゃったね」

って。

しばらくして、先生がお堂を開けてくれた。

外の光がまぶしくて。

くらくらした。

太陽が笑って、みていたと思う。

怒っているのは先生だけ。

私は、靴がなくて泣いてる友達に謝った。

「ごめんね。」

と。

わざとではない。

でも、友人を困らせてしまい申し訳ないと思った。

お堂の扉は分厚くて、重くて。

子供の力では開かない。

その後も、何回かお堂の中に閉じ込められた。

しかし。

最初から、泣きもせずケロッとしていた。

大人たちから見たら、反省の「は」のじもないと思われていたんだろうね。

先生の顔。

いつも怒っていたから。

でもね。

そんなことは気にしていなかった。

今宮神社は、幼稚園から近い所にあった。

お散歩で、よく連れて行ってもらった。

すっかり、忘れていたの。

今宮神社に行ったとき、色々思い出した。

ここにはね、とても大きな木があるんだよね。

境内を散策して、色々なことを思い出した。

私は、元気に境内を走り回っていた。

御神木の周りをぐるぐる。

そんな幼いころの記憶が蘇った。

ベンチに座るとね。

「久しぶりだな」と。

話かけてくれた。

耳にきこえるわけではなくて。

頭の中に直接。

とても懐かしそうに。

とても愛おしく、目を細めているようだった。

私は、木の裏側に廻って少しだけ枝に触れた。

「元気だよ。」

と。

挨拶をした。

あの日。

私は、宣言をしに行ったの。

お賽銭を入れて、手を合わせて。

「私ね、自分の踊れる所を見つけました」

って。

この踊るは、舞いのこと。

私の中で舞いとは、神様への舞い。

それは、仕事を見つけた。

っていうこと。

自分が一生していきたいと思う仕事。

介護士になって、5年目くらいのことだったと思う。

そうしたらね。

神社に彫ってある、恵比寿様と目が合ったの。

正確には恵比寿様の目だけが動いて、

一瞬、私を見た。

「えっ?」

今の何?

空間というか、なんか歪んだ。

いま。

一瞬だけ、違う世界に行ったよね?

そんな感じだった。

私は、御朱印を書いてもらった。

一粒万倍日とかだそうで。

金色の文字で書いてもらった。

その帰り道。

不思議なことがあったんだけど、また今度ね。

今宮神社。

とてもきれいなところ。

神様。

ちゃんといらっしゃる!

また、遊びに行くね。

私は、いま。

涙が止まらない。

自分は、ずっと。

いつも。

神様がそばで見守ってくれていた。

それは、今でも変わらない。

見守ってくれている。

「ありがとう」

私ね、これからも頑張るからね!

応援してね。

いつも、本当にありがとう。

「感謝、しています」

自分の中から熱いものがこみあげてきて、

涙となってあふれてしまった。

今、神様の思いを感じている。

私の幼少期は…。

母の虐待で。

日々が過ぎていったから。

母にどんなにせっかんされても、泣かなかった。

無。

それが当たり前で。

よく覚えていない。

その憂さ晴らしを、違うところでしていた。

幼稚園での超問題児は。

その現れだったのだと思う。

幼くて。

自分の気持を言葉にできなくて。

でも。

みんなが私の成長を微笑ましく。

あたたかく。

見守ってくれていて。

ありがとう。

私ね、生きてます。

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