優しい人

不思議

出しゃばらない。

えばらない。

他者を重んじる…。

そして、頑張り屋!

私のいる施設は、ホスピス。

余命、僅かな人ばかり。

だけど…人って、本当に同じ人はいないね。

みんな、性格が違う。

バラエティーゆかた。

似てるところはあっても、違う。

そう。

似てるからって…ゴールは同じじゃない。

違う。

お前と一緒ににするな!

と。

私自身も声を大にして言いたい!!

だってね。

みんな、同じ人生を歩いてきたわけじゃないもの。

だから、みんな違う。

唯一無二の自分。

だから、みんな。

自分に自信をもてほしい。

この世に、自分は一人しかいないんだよ。

それって、本当にすごいことなんだよ。

だから、

自分なんて…。

どうせ、だめだもの…。

あなたとは、違うの。

なんて、言わないで。

当たり前だから。

同じ人なんてね、一人としていないの。

だって。

同じ顔して。

同じ性格の人がいたら、気持ち悪いでしょ。

あんた、何言ってんの?

と。

言いたくなる。

でもさ。

不思議だよね。

人って、あの人みたいになりたい。

とか、いうもの。

生き方の指針を真似することはできてもね、

その人にはなれないから。

と、私はおもう。

ってか、そうだから。

いいとこまねして、悪いとこは見ない。

でも私は、

悪いところもしっかり見る。

だって、そこにその人の本当が隠れているから。

ぽろっとでたマイナスな言葉。

それが、本心だったりするもの。

辛いのに辛いって言えない。

痛いのに、痛いって言えない…。

がまんなんてしなくていいから。

その人の等身大で生きてほしい。

私は、いつもそうに思う。

その方は、亡くなってもなお、奥ゆかしい人だった。

家族が見守る中で息を引き取った。

私はその日。

10時から出勤。

その方は朝の5時ころ息を引き取ったとのこと。

居室へ行き、家族様にご挨拶をした。

「この度は、ご愁傷様でございます。」

こんな挨拶を施設の職員は誰もしない。

たぶん、知らない。

私は、納棺師をしていたから知っていた。

その方の部屋は、施設の一番奥り。

ご挨拶に行くと、少し離れた所からお線香のにおいがした。

その方はそこで、見ていたのだろう。

私には、わかった。

誰もいない、廊下の角に頭を下げた。

奥ゆかしい人だった。

私にも見えはしないけど、気配で分かった。

Kさん。

亡くなってもなお、他人のことを気遣う人。

昨日。

ご家族様が挨拶に来られた。

無事に葬儀が終わりましたと。

私は、思わず泣いてしまった。

だって。

娘さん。

Kさんにそっくりなんだよね。

娘さんとKさんがいるときに。

「ぶっこぬきだね。」

と。

笑いながら言ったことがあった。

ぶっこぬきとは、方言でとびきりよく似てるってこと。

ありがとね。

Kさん。

私ね、Kさんから教わったことがあるの。

「今を精一杯に生き抜く」

ということ。

本当にありがとね。

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