日枝神社

不思議

信じるか信じないかは・・・あなた次第。

そんな、キャッチフレーズがあったよね。

聞いてくれる?

今から、二年前のこと。

私ね、違う職場へお手伝いに行っていたの。

明日から、手伝いに行く事がわかっていたから、菓子折り持って挨拶に行ったんだ。

「明日から、来るので宜しくお願いします。皆さんで、食べてください!」

と。

チョコレートをたくさん渡したの。

少し、高いやつ。

でね、次の日からお手伝いに行った。

チョコレート。

持って行ったけど・・・

食べた話はないし。

何しろ・・・皆、冷たい。

忙しいから、手伝いに行ったんだもの仕方ないよね。

と、思っていたの。

だけど・・・

それにしてもね。

いわれた通りのことをして、できないことは断る。

力がないから、無理はできないもの。

すごく嫌な顔をされる。

もうすぐ辞める職員は、おしゃべりに夢中。

何・・・ここ。

入居者様はかわいそうです。

でね、結局馴染めない。

チョコレートもね、私が前日渡した男性職員が独り占めしていたの!

びっくりした!

これは、後で知った話。

・・・ここ。

無理だ・・・。

そう思っていた。

段々、食欲なくなるし。

・・・辞めたい。

元の職場に帰りたい。

そうに、思っていた。

時々、元の職場の夜勤だけはしていた。

すごく、ホッとする。

夜勤していたら、お手伝い先の職員が来たの。

挨拶したけど・・・変な感じ。

そしたらね、看護師に言われた。

「マイマイさん。○○さんをベッドから落としてケガさせたでしょ?」

って。

何のこと?

「知らないよ。どうしたの?」

聞けば、お手伝い先の入居者様。

○○さん。

右側だけあざが酷くて。

それで、通院してきたと言う。

看護師に私は、言った。

「じゃあ、私が落としたとしてどうやってベットに持ち上げるの?力がないんだから無理だよね?」

「それに、力がないから離着床もできないからしないよ。」

看護師は、

「昼間のおむつ交換の時にやったの?」

と。

「私。あんなに体の大きな人。一人じゃできないから、やってないよ。」

看護師は、変な顔をしてどこかへ行ってしまった。

なんでかんで、私のせいにしたかったらしい。

でも、私ではない。

そもそも、その人の部屋がどこにあるのか?知らないもの。

昼間の手伝いだけ。

寝かしたり、起こしたりなんてできない。

こんなことがあって・・・手伝いに行くのは、益々いやになった。

これからも続くなら、辞めようかなって思っていたんだ。

そうしたらね。

夢の中に、烏帽子を被ったゴリラが現れたの。

真っ暗闇で。

眼だけ、金色に光ってる。

私、じっと見ていたの。

顔に毛が生えていて。

ゴリラだと思っていた。

でね、目が覚めた。

その日は、前の職場で夜勤があったんだ。

夜勤中。

烏帽子のゴリラをふと、思い出してスマホで調べたの。

そうしたらね、東京にある「日枝神社」

ここに、おさるさんが烏帽子を被っている写真が載ってたの!

これだ!

と、思った。

実は、前々から行ってみたい神社だった。

緑色の屋根と、かっこいい鳥居。

どんな神様がいてなんてことは知らなかった。

以前、YouTubeでチラっと見た時に、いつか行ってみたいな位に思っていたの。

そして、次の日。

夜勤明けで、電車に飛び乗り・・・

お参りに行った。

夢に出てきた、ゴリラではない・・・烏帽子を被ったおさるさんはいた。

すぐにわかったの。

ガラスの中にいる、色の付いているお猿さんさんではない。

だけど・・・ガラスの中にいるお猿さんの目は金色だった。

私の夢に出てきてくださったのは、

石造のお猿さん。

名前は「まさる」

魔が去る。

勝る。

そういう意味らしい。

隣には、赤ちゃんを抱っこした女のお猿さんもいた。

私は、道開きの神様。

猿田彦様へもお参りして。

帰ってきたんだ。

夢に出てきて下さったということは、「会いにおいで」ということだから。

神様は「よく来たな。待ってたよ。」って。

言ってくれたように思った。

それでね。

次の日。

施設長に、「手伝いに行きたくない」と言おうと思っていたらね。

施設長の方から「もう行かなくていいよ。明日からは、こっちでね」

と。

あっさり、手伝いの話は無くなった。

理由は、聞かなかった。

私は、「まさるが助けてくれた!」

その事実だけが残ったの。

それから。

一年に1回は、会いに行く機会に恵まれています。

私が今でも務めている職場は、元に戻されてから変っていない。

「日枝神社」

困った時は、助けてくれます!

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