グルグル巻き

ひとり言

小さい頃、カーテンの中に隠れて、体にカーテンを巻き付けてグルグル巻きにしたり。

鯉のぼりの中に入って隠れたり。

タンスの隙間に入って隠れたり。

よくしていた。

でも、

なんでだろう?

隠れてばかりいたような気がする。

幼少期。

怖いもの知らずで、

小指のないやくざに絡んで行く3歳児だった。

「おじさん、なんで小指がないの?」

「どうしたの?」

「痛かったでしょ?」

第一関節から先がない。

私には、ものすごく不思議。

私のばあちゃんは、田舎の万屋の店主。

その、ばあちゃんの店のお客さんだったんだ。

お酒、タバコ。日用品。

生鮮食品以外は、何でも売っていた。

おじさんの手を取り、よく観察する3歳児。

指先の切り口も、多分。

よく見ていたと思う。

おじさん。

真剣な顔の3歳児に絡まれて、困っていたんじゃないかな。

複雑な表情をしていたもの。

笑いながら。

ばあちゃんは、何も言わないで黙って見ていた。

奥にいる母は、冷や冷や。

私が怒られる事を恐れているのではなくて、

やくざが怒り出して・・・

自分に刃が向くのを恐れているのだ。

やくざのおじさんは、万屋の常連さん。

私もよく見る人だから。

だから、子供ながらに心配していたのかな。

私が、一番怖いの母。

いつも、母から隠れていたことを思い出す。

少し大きくなり、2段ベッドが寝室に来た。

上は私。

だけど・・・

母が来ると、

一段目のベッドと畳の間に隠れた。

いつも、怒っている人だから。

やくざのおじさんは、優しい。

沢山、抱っこもしてくれた。

ばあちゃんの店に来る人たちは、みんな優しい。

私は、その人たちにいっぱい、可愛がられて育ってきた。

ふと。

そんなことを思い出す。

最近、息子が入院してしまったり。

悲しい出来事が多くあった。

そんな中でも、うれしいこともあったんだ。

秩父の今宮神社にまた、行ってきました。

そうしたらね、

フクロウがいたの。

私の事をじっと見ていて。

最初、置物?

って思ったけど、

木の上に置物があるわけないし。

黄色いくりくりした目がずっと、私を見てる。

私が、歩くと・・・

歩く通りに。

誰か見てる。

そう思って、きょろきょろして探していたら・・・

黄色いくりくりが見ていた。

私の他にも沢山、人はいたんだけど誰も気が付かない。

「バイバイ」

と、

手を振って帰ってきたよ。

帰宅する途中。

色々な思いが頭の中をグルグルしていた。

私。

黒龍の誠(せい)くんが身体に巻き付いている感覚があった。

モフモフの柔らかい、せいくん。

鱗とかあるんだろうけど、柔らかくて暖かくて。

抱かれている感じ。

「余計なものは見るな。」

この余計なものっていうのは、人の嫌な思いとか自分の中にある苦しみや悲しみの事。

ただただ、安心感に包まれて・・・

身を任せる。

そんな感じ。

モフモフして、気持ちいい。

黒龍様だけど、白くて少しグレーで。

柔らかい。

昨日は、職場で少し愚痴をこぼしてしまったけど・・・

口をぎゅっとされたようになった。

「ありがとう」

そう。

今もグルグル巻き。

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